東京事変 「緑酒」
1週間仕事が終わって、ふとYOUTUBEで気になる曲を見つけました。
東京事変 「緑酒」
東京事変は、高校3年生の時に「群青日和」を通学前に、聞いて学校に行っていたのを覚えています。
今、この曲を聞くと、
各種成業お疲れさん という部分が妙に刺さるんですよね。
テレ東のワールドビジネスサテライト のEDになっていてやけに合いますね。
緑酒という言葉は初めて聞きましたが、
「帰去来辞」の詩人陶淵明の 「紅灯緑酒」が初出で、いいお酒という意味なんだそうです。
とはいえ、
乾杯日本の衆今日は今日でまあ一つ美味しいかどうかはさておきだ
とは、少し奥ゆかしい感じもでていますね。
小さな頃描いた将来大人は列国の制度のめぼしき面選んでは取り入れ最終形態を拵えた
の部分は、明治維新・文明開化の頃の欧米の文化を取り入れていったところの、
自由や希望に満ちたイメージを感じさせる曲調と相まって、いいですね。
開明的な気風を感じさせる。
>>気付いたら違っていたバトンタッチが済んで自分らは扶養側へ責任を負う立場になった
扶養側に回ると、いろいろ気づく、こんな感じだったっけ?という感覚
バトンタッチが済んで の部分は、希望を若者に託す部分ですが、
大人にも以外と希望あるんじゃないでしょうか笑 どうなんでしょうか。
信じていたい遍く全員善人でしょう疑念なぞ抱いても肝を突いちゃならん
全員善人という表現に対しては、同胞に対する圧倒的な信頼を感じさせます。
気付いたら許していたお年召した御仁と幼気な御子さん方は恥ずかしそうに黙ってんだ
ぺてんのない世の中を直ぐに作んなくちゃそう願わくばいっそ老いも若いも多弁であれ
気づいたら許していたお年召した御仁 は自分の両親で、
いつの間にか老いた親、親を許すのは人生における大きなチャレンジですが、いつの間にか許している 人生開けますね。
他方、≫幼気な御子さん方は恥ずかしそうに黙ってんだ
子供の恥ずかしそうにしている様子が目に浮かぶようです。
ペテンのない世の中を作るために、老いも若きも多弁であれ、
誰もが黙っている世の中は閉塞感あります、
いろいろ言いたいことある権力者の空気読めない振る舞い、
どのような立場であれ、多弁であるのは、開明的な何かを感じさせます。
>>自由よいいように搾取されないで安く売らないで終始貴様は誇り高くあって
頼むよ騙るまじ腐るまじ追い続けていたい貴様をずっと
ああ 自由笑
搾取はほんとうにきついですが、騙されないで、本当に自分を安く売らないで、
あなたにはもっと価値がある、あなたこそ価値の源泉である、与える徳がある のようなイメージ 与える徳は 、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」にもそのような表現がある
≫果たしても選ばれざる服従層と知らん間に選ばれし支配層を結ぶ争点自由という名の富
買い叩いて奪い合う尊厳
服従層は自由を主張し、支配層はそれを買いたたく
尊厳を買いたたく 自由を買いたたく
決して損なわれない無限の価値をうたった歌。尊厳を歌った歌。
≫乾杯日本の衆いつか本当の味を知って酔いたいから樹立しよう
簡素な真人間に救いある新型社会次世代へただ真っ当に生きうと言い放てる時遂に祝う
簡素な真人間が報われない社会
そうではない新型社会を皆は望む。なぜそうなるのか。不条理。
それでも次の世代には「真っ当にいきよう」と言い放てる時代
新しい時代を祝うときが来た
≫その一口ぞ青々と自由たる香さぞ染み入る事だろう伝う汗と涙が報われて欲しい皆の衆
なかなか報われない社会の繰り返し
自由よ愛しているもう遠去かんないで傍に抱き寄せて終始貴様を尊び敬って求める自由
鳴呼どうしたって意識せざるを得ない逃すまじ失くすまじ愛されてみたい貴様にやっと
1行1行が本当に沁みる この曲は沁みる